精神保健福祉士の求人傾向や活躍できる場所にはどんな所があるのか?
精神保健福祉士の求人はどのような傾向になっているのでしょうか。
また、活躍できる場所などもご紹介していきます。
精神保健福祉士の求人傾向について
精神保健福祉士は介護福祉士や社会福祉士に比べますと求人数は非常に少ないですし、木一般の求人誌などではほとんどの場合掲載されることが無い職種です。
高齢者分野
求人数の中でも最も多いのは高齢者分野であり、老人ホームを始めとした特別養護老人ホーム、老人保健施設やデイサービスの相談員、デイケアの相談員が募集をされています。
なぜ高齢者分野が最も多いのかといいますと、他の施設に比べて絶対数が多いからです。
しかし、求人内容としましては「社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士のどれかをお持ちの方」など精神保健福祉士のみを募集していることは非常に少ないです。
もし就職をしても精神保健分野というよりも社会福祉士分野、高齢者の直接的な介護などを行わないといけない場合が多いですので、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
児童福祉分野
児童福祉分野では全体の10パーセントから20パーセントの割合で求人があります。働く場所としては児童を保護している障がい児施設、児童養護施設保育所、母子乳児施設など様々な児童が過ごしている施設で相談員を行います。
しかし、精神保健福祉士が専門的に活躍できる求人は少なく多くは社会福祉士分野になっていますので求人内容としては「社会福祉士もしくは精神保健福祉士をお持ちの方」と掲載されていることが多いです。
病院
精神保健福祉士の専門性が最も生かされるのは病院です。精神病院、精神科のクリニックがある病院などで精神保健福祉士は募集されています。
注意したいこととしては、その求人数の少なさです。
病院で精神保健福祉士を募集している数は非常に少なく、それにはいくつかの理由があります。
代表的な理由としては求人の絶対数が少ないのでなかなか人が辞めない、辞めたとしても引継ぎの精神保健福祉士が紹介などですでに見つかっている(求職者数が多いので)といったことでなかなか精神保健福祉士の募集はありません。
障がい者分野
障がい者の分野では精神保健福祉士は専門性を発揮して活躍していることが多いです。障がい者は主に知的障がい、精神障がい、身体障がいになりますが、この中でも精神障がい者がいるところで活躍している精神保健福祉士がいます。
しかし、これも病院と同じように精神保健福祉士の募集はなかなかありません。
産業分野で活躍する精神保健福祉士が増えてきている
産業分野というのは企業で働くサラリーマンなどの健康を管理、相談、改善させる分野で現在その数は増えてきています。
サラリーマンは激務であったり、ストレスのたまる仕事も多いですので精神病にかかりやすい、精神病にかかるサラリーマンの数は年々増えてきています。
その為、社員の精神状態を緩和させるため、精神疾患の社員を社会復帰(会社に復帰)してもらうために精神保健福祉士が相談員として企業に入っている、産業医と同行をして社員の健康相談や社会復帰などを行う仕事も増えてきています。
精神保健福祉士が活躍できる場所
精神保健福祉士が活躍できる場所としては、病院、障がい者施設、高齢者施設、児童施設になりますが、最近では行政で働く精神保健福祉士も増えてきています。
また、行政に準ずる施設(委託など)で働く精神保健福祉士も増えてきているのも特徴的です。
特に近年ではうつの方の社会復帰などで活躍している精神保健福祉士も多く、うつ状態からの社会復帰講座、うつにならない為の予防方法などを講演や研修などの形で講義している精神保健福祉士もいます。
精神障害は今までは数が少ないと言われていましたが、ストレス社会や格差社会がある現代では精神障がい者の数は爆発的に増えてきています。
今現在は精神保健福祉士の働く場所や活躍できる場所は決して多いとはいえませんが、これからは患者の数が多くなってきていますので、活躍できる場所は増えてくるでしょう。
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